こんにちは!
メンタルケアカウンセラーのあやです。
今日のテーマは「ゼロで死ぬこと」について。
先日この本を読んで、
「思い出以外は何も持たずに死ぬのが理想」だと気付かされました。
ゼロの状態で死ぬのが1番。
実際にはどうすればいいのでしょうか?
そもそも「ゼロ」で死ぬのは不可能
「ゼロで死ね。」って言われても、
それって到底ムリなことですよね。
だって、
みんな「自分がいつ死ぬか」わからないのですから。
生きているうちにお金を使い切ろうと思っても、
- 病気やケガで治療費がかかるかも
- これから先、家族に何かあるかも
- 災害が起きて自分が被災するかも
- とにかく急に大金が必要になるかも
とあれこれ将来を心配して、
実際はお金をためこむことになります。
でもほとんどの人が、
結局は老後のための貯蓄をほぼ使うことなく人生を終えるそうです。
「ゼロで死ぬ」を目指すこと自体に価値がある
やっぱり「ゼロで死ぬ」のは
どうしたって不可能に近い。
だからあきらめるしかないのでしょうか?
著者いわく、
「ゼロで死ねたかどうか」の結果ではなく、
「ゼロで死ぬのを目指すこと自体」に価値があるとのこと。
その方法を簡単に言うと、
自分が何歳まで生きるか仮定して、
まず「終わり」を意識する。
↓
必要最低限のお金のみ残すことを前提として、「今」しかできない経験にお金を使うようにする。
たったこれだけです。
お金もモノも、あの世には持っていけない。
若くて元気なときに使ってこそ高い価値が引き出せます。
人生でいちばん大切なことは、思い出作り。
たくさんの経験が素晴らしい思い出となって、
その後の人生を豊かにしてくれるからです。
だから、
- 必要以上にお金を貯めること
- ムダなものを買うこと
はやめて、
今しかできない経験にお金を使うようにする。
それを意識して生きていくこと自体に、
すでに価値があるわけです。
とはいえ、
「将来に備えたお金をある程度残しつつ、
今だけの経験にお金を惜しまず使う」
というバランスがなかなかむずかしいですよね…。
自分にとって最適なバランスを見つけるためには、
しっかりと計画する必要があります。
「ゼロで死ぬために」5つのやることリスト
DIE WITH ZEROを目指すべく、
5つのやることリストを実践してみました。
①寿命カウントダウンアプリで人生の終わりを意識する
まずはネットの寿命計算機を利用して、
自分の寿命がだいたいどのくらいかをチェックしてみましょう。
これから人生100年時代とは言われていますが、
健康でいられるのが何歳くらいまでかも意識したいところですね。
日本の平均寿命を参考にしてみるのもいいかもしれません。
ちなみに現在は、
女性87歳、男性81歳くらいです。
もちろんこの先
いつ何があるかはわかりませんので、
「だいたいの目安」として設定しておくイメージ。
その後、寿命カウントダウン系のアプリをダウンロードしてみてください。
自分に残された時間があと何日か、
あと何時間か、
あと何分何秒かまで数字として目にすることができます。
年数よりも、秒数で見てみると、
なんだかすごく短い気がしてくるんですよね・・・
1秒1秒ムダにできない!と意識することができるので、定期的にチェックしてみましょう。
②自分が何をすれば幸せになるかを知り、そのための経験に惜しまずお金を使う
次に、自分の幸せについて考えてみましょう。
私は明確に「自分だけの幸せの基準」を持っています。

何をすると私は幸せな気持ちになれるのか?
どんな状態でいることが私にとっての幸せなのか?
あらためて考えてみてください。
たとえば私の場合だと、
- 休日は家族でピクニックをする
- 年に1度は海外旅行
- 健康のために質の良い食事をとる
- 自分の肌に合う化粧品を求めてあれこれ試す
- 読みたい本はすぐさま購入し、ひたすら読書に没頭
- 月1の美容院で髪をキレイにしてもらう
他人から見て
「贅沢なんじゃない!?」
「それはお金と時間の無駄遣いでしょ」
「そんなことにお金を使って何が楽しいの?」
ということでも大丈夫。
あくまでも自分だけの基準で考えてください。
そして
「いつかお金に余裕ができたらやりたいな」
「○歳までにはできるとといいな」
「今度長期の休みがとれたときにやりたいな」
ではなく、
今すぐリストを優先して「経験」に惜しみなくお金を使うことがポイントです。
なぜなら年をとるにつれて
お金から引き出せる価値がどんどん低下してしまうから。
少しでも体力・気力があって健康なうちに
やりたいことをやったほうが、
良いお金の使い方になるとは思いませんか?
人生は、経験の合計です。
やがてその多くの経験は、
「思い出の配当」となって人生を豊かに彩ってくれます。
③老後にいくらあれば安心なのかを明確にしておく
今しか経験に経験にお金を惜しみなく使うためには、
「将来のお金の不安」を取り除いておく必要があります。
- 自分は月にいくら生活費があればよいか
- 自分は年金を何歳からいくらもらえるか
- 年金ではたりない部分をどう補うか
この3つがハッキリしていれば、
あまり不安感じなくなると思います。

老後は、意外とお金を使いません。
「何かをしたい」と思う気力もなくなってくるし、
「何かをしたい」と思っても体力がなくて
あきらめることも増えます。
だから意外と資産は大きく減っていかない。
唯一、医療費には多額のお金がかかるんじゃないかと想像してしまいますよね。
それも国の健康保険制度や
高額療養費制度があるかぎり、
そこまで深刻に怖がることもないと思います。
ある程度の貯金があれば、
高額な民間保険に入る必要もありません。
将来かかる医療費のために金を貯めるくらいなら、
病気予防のため今のうちから健康に投資をするほうが絶対に得です。
④寄付や子どもへの相続は、自分が生きているうちにしておく
自分が死んだら
ここの団体へ資産全額を寄付しようとか、
子どもへの相続を考える人は多いですよね。
でも、その寄付先の団体は、「今」支援を必要としています。
だから自分が生きている今こそ、少額からでも寄付を始めるべきです。
こちらの記事でも書きましたが、
私は【子どもの未来をサポート】しているNPO法人へマンスリー寄付をしています。

子どもへの相続についても同じこと。
自分が高齢になったときには、
子どももすでにある程度年をとっていますよね。
そんなときに資産を相続しても、
「お金から高い価値を引き出せる年齢」はとっくに過ぎているので、有効活用できないかもしれません。
最初から子供に残すお金は取り分けておき、
できれば子どもが必要とするタイミングで与え、
残りのお金は自分で使い切るんだと決めてしまいましょう。
私は子どもへの遺産として、
ジュニアNISAだけ残すつもりでいます。

⑤タイムバケットを作り、後悔のない人生を送る
タイムバケットという言葉、知っていますか?
人生の早いうちに、自分のタイムバケットを作るのがおすすめです。
「死ぬまでに人生でやりたいことリスト」のこと。人生の5年〜10年を一区切りとして、その中にやりたいことを書いていく。
作るときに1つ注意してほしいのは、
「一旦お金のことは考えない」ということです。
とは考えないようにしましょう。
私も実際にやってみたのですが、
驚いたことがあります。
年を取れば取るほど、
やりたいこと(やれること)がものすごく限られていくのです。
たとえば私には、
「ニューヨーク近代美術館(MoMA)に行きたい」という夢があります。
- 30〜40歳
- 40〜50歳
- 50〜60歳
- 60〜70歳
- 70〜80歳
- 80〜90歳
と年代で区切ってみて
自分はどの期間でやりたいのか?となったとき、
- 少しでも若いうちに行ったほうがより刺激が受けられそう
- 海外は体力があるうちに行ったほうがいいかな
- できれば子どもが学生のうちに一緒に連れて行きたい
という考えが浮かんできました。
そうすると、どのタイミングが最適なのかが見えてきます。
これをすべての項目に対しても考えていくと、
なるべく若くて健康で元気なうちにやりたいと思うことばかり。
上の区切り例でいくと、
①〜③のだいたい還暦前までに集中するんです。
もっと言うと、
①の30〜40歳のうちにやりたいことが1番多い。
④〜⑥の70〜90歳には、
何がやりたいのか考えても出てこないし、
何ができるのかもわからない。
老後って、意外とお金をかけてやりたいことが無いんだなと気付きました。
そして、人生で残されている時間は有限なんだということ。
医療費など最低限のお金だけ残しておいて、
あとは最適のタイミングでお金を使う決心がつきました。
私の場合だと、
「MoMAには自分が42歳・子どもが10歳のときに行こう」
という感じです。
親やパートナー、子どもや友人など
自分以外の人と一緒にやりたいことがあるときは、
その相手の年齢も一緒に考えるとより具体的になります。
「ゼロで死ぬため」にはこういった計画性も必要。
メリットだらけのタイムバケット、ぜひ作ってみてください。
限りある人生、あなたは何をする?
実際にゼロで死ぬことは不可能に近いですが、
「ゼロで死ぬ」を意識するだけで、
人生には限りがあることに気付き、
時間をムダにはできないとわかります。
あなたが「今」したいことは何でしょうか?
どんな経験も「思い出の配当」となって自分に返ってきてくれます。
自らの手で、豊かな人生にしていきましょう!
もっと詳しく「DIE WITH ZERO」について知りたい方は、ぜひこの本を読んでみてくださいね。
それでは、
今日はここまで〜!
・「ゼロで死ぬ」を目指すことに価値がある
・ゼロで死ぬためのやることリストを実践してみよう
・人生は有限、1秒もムダにはできない!